2017年10月23日月曜日

あいさつの木(第33話 花まる:富永)

7月18日のブログ記事で、橘小学校花まる支援員の振り返り会議が行われたことを報告いたしました。その記事では特筆しなかったのですが、実はこの会議で「朝の挨拶をしない子がいる」というお声が支援員の方からあがりました。その支援員の方は「こちらが挨拶すれば返してくれるが、『自分から』挨拶する子は少ない」、「挨拶をしても返さない子がたまにいる」とおっしゃっていました

すると、ある女性の支援員の方からこんな温かい意見が出ました。
「大人と同じで、子どもにも落ち込んだ気分の日はある。元気いっぱいに挨拶をできない日もあるのではないでしょうか?」

この意見が会議の雰囲気を変えました。「子どもが挨拶をしない」という話から、「なぜ挨拶をしないのか」「周囲の大人、自分達にできることは何だろうか」という話し合いになり、「最近は親世代でも挨拶をしない人がいる」、「子どもは親を見て育つ、子どもにだけ言っても仕方ない」などの意見があがりました。
そして最後に公民館の方が「挨拶をしない子を問題視するのではなく、大人が背中を見せるという意味で、子どもから返事がなくてもこちらが元気な挨拶をし続けていきましょう。」とまとめてくだいりました。

支援員の方から「挨拶をしない子がいる」とご意見をいただき、学校が子ども達に挨拶の指導をする流れになるかと思われた話し合いでしたが、そうではなく「大人が背中を見せていこう」という結論になりました。

 さて、夏休みが明けて学校が始まった、ある日のことです。橘小の6年生から全校児童に向けて、あいさつ運動をしよう、という話がありました。具体的には、『あいさつの木』が書かれた模造紙を教室前に貼りだし、元気よく自分から挨拶してくれた人の名前とコメントを付箋に書いて貼っていく取り組みです。貼られたコメントは給食時間の放送で読み上げられます。

6生年クラスでは学校を良くするための話し合いの場を定期的に設けており、そこで挨拶運動をすることに決まったそうです。裏話をすると、「挨拶」が議題にあがるように、担任の先生が少しだけ誘導したそうですが、最終的に『あいさつの木運動』をしようと決めたのは子ども達でした。

挨拶運動が始まって約2カ月。現在では『あいさつの木』のコメントが読み上げられるのが、日常になりました。支援員の方が『あいさつの木』に付箋を貼ってくださることもあります。先日あった橘小学校・橘町民合同運動会では、学校の先生が「元気な挨拶が増えたね!」と地域の方から声をかけられたそうです。

支援員の方からご意見をいただき、子ども達と先生が一緒に改善策を考え、実行する。その取り組みに、また支援員の方も協力してくださる。一方通行ではない、それぞれの想いが繋がった挨拶運動になりました。




2017年10月15日日曜日

官民一体型学校説明会@北方町 掛橋公民館

10月15日(日)に、北方町の掛橋公民館で開催された官民一体型学校説明会に参加させていただきました。

朝実施するモジュール学習「花まるタイム」の説明をさせていただいたあと、
「子どもたちがテンポよく課題を進めていくことも大事ですが、これからは『じっくり考える』学習も大切にしていかないといけないと思います。それについては、どう考えていますか?」
という質問があがりました。

おっしゃる通り、「正解が一つではないことを追求していく力」、「集団で解決をしていく力」は、子どもたちに身につけてさせていきたい力です。

私たちとしても、縦割り班で課題を解決していく「青空教室」や、楽しみながら思考力を身につけていく「なぞぺー」など、花まるタイム以外のコンテンツを学校でも行い、子どもたちに身につけさせていくことを目指しております。

そのためにも、「花まるタイム」では、「自己肯定感」をはじめ、学びに取り組む上で欠かせない「学びの土台」を地域ぐるみで育んでいき
ます。


2017年10月10日火曜日

10月4日 西川登小学校公開日




 10月4日に西川登小学校で花まる公開日がありました。
今回の公開日は授業参観も兼ねており、多くの保護者の方が参観にいらっしゃいました!

 15分間の花まるタイムでは、いつも通り元気いっぱいの子ども達。
花まるタイムが終わった後は地域の方とハイタッチをしますが、今日はお父さん・お母さんとも!





青空協室のプログラムは「どっちが多いでショー!」。学校の中にある色々なものの数を比べました。

①何の数が聞かれているのか正しく読む力
②正しく数える力
③簡単な数え方を工夫する
④班の仲間と役割分担する
という4つが今回のプログラムのポイントです。

 例えば、『理科室にある椅子と、家庭科室にある椅子では、どちらが何脚多いでしょうか?』という問題。チームワークよく、まとめて置いてある椅子を数える役割と、他に椅子がないか探す役割に分かれて活動する班がありました。「ここにも1脚あるよ!」と机の影に隠れた椅子をばっちり見つけて正解!
 異学年混合であることを活かして、低学年の子が数えた後に、高学年の子がもう一度確認する工夫をしていた班もありました。

 1~6年生、全員がそれぞれの役割を持って楽しめた青空協室でした! 

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